キャラディ

 雇用の崩壊が叫ばれる現代。将来に備えて手に職を持ちたいと思っても、自分に何ができるのかと不安に悩む人も少なくない。5月16日と17日に東京・有明東京ビッグサイトで開かれた「デザインフェスタ Vol.29」には、定年退職後に始めた竹細工が評判になっている60代や、仕事をしながら帽子のブランドを立ち上げた30代らが出展。好きならやってみる大切さをアピールしていた。 京都造形芸術大(京都市)キャラクターデザイン学科とtvkテレビ神奈川)やテレ玉テレビ埼玉)、チバテレ(千葉テレビ放送)など六つの独立U局との“産学協同アニメ”「キャラディのジョークな毎日」が4月から、6局や携帯の動画サイトなどで放送、配信されている。 作品に登場する不思議な動物、バスブタを考案し、初回を制作した3年の坂口友佳子さん(20)は、「自分のキャラが動くのを見た時、生命が入った感じがした。シナリオから演出の仕方を考え、イメージを膨らませる過程が楽しい。ジョークは下ネタもあるけど、オブラートに包んで見やすくしたり、逆に演出の勉強になる」と語る。立てられた細い竹の先端に、竹製のトンボが止まっている。接点は口先から伸びたフックだけだが、ぶら下がらず、胴体を水平に保っている。「羽根の位置や角度を考えて作ってあるから、止まっているようになる」と制作した入江廣相(ひろみ)さん(67)。不思議な光景にひかれて、若い女性や子供が集まってくる。